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記事の中でこの物言いは十分に繊細ではない/背景を説明しきっていないとわたしは思う部分があるのですが、以下引用した姿勢については同意する。(他も勉強になります)

2018/12/20 武井彩佳 | 「ムスリムの反ユダヤ主義」?――ヨーロッパ移民・難民問題のもう一つの側面
synodos.jp/opinion/internation

“ところで、移民や難民の集団内に見られる反ユダヤ主義的な傾向を、「ムスリムの反ユダヤ主義」と呼んでよいのだろうか。もちろん、特定の政治的傾向や社会的態度を宗教的属性に還元させるかのような問題設定には慎重にならなければならない。宗教的にも均質とは言えない集団を、「ムスリム」と一括りにすることへの批判はあるだろうし、そもそも反ユダヤ主義的な傾向はイスラム教徒としての信仰心とはほぼ関係がない(注4)。また移民もしくは難民であるという、移動することに随伴する身分や状況と、反ユダヤ主義との間に直接的な因果関係はない。「ムスリムの反ユダヤ主義」と呼ぶことで、彼らをさらに型にはめ、本質主義へと向かわせる可能性もある。

しかし、「名付ける」という行為により一つの問題の存在が認識され、そこに様々な特質が付与される中で社会的な実体が生じる。現在、多くのヨーロッパ社会で実際に「ムスリムの反ユダヤ主義」という表現が使われており、また社会もそのようなものとして問題を捉えている。ここでの「ムスリム」は宗教的な指標であり、同時にエスニシティとしても理解されているのだ。したがって本稿では様々な留保の上で、カッコ付きの「ムスリムの反ユダヤ主義」を論じることとする。”

SYNODOS「ムスリムの反ユダヤ主義」?――ヨーロッパ移民・難民問題のもう一つの側面/武井彩佳 - SYNODOS今年の春、ベルリンで頭にユダヤ教徒のキッパを被った男性が、シリア難民とされる若い男にベルトで殴打される映像がインターネットで拡散した(注1)。被害男性はイスラエル人だが、ユダヤ教徒ではなく、ドイツでキッパを被ると危ないと...
selfishprotein

わたしが問題だと思っているのは「イスラエルに対する批判は反ユダヤ主義なのかという議論があるが、ユダヤ人を一枚岩的な集団と捉えて、イスラエルの政策をユダヤ人全体の責任に帰したり、ユダヤ人が国を持つ権利を否定したり、イスラエルによるパレスチナ人の扱いをナチのユダヤ人に対するそれと同一視したりすることは、反ユダヤ主義であると見なされている。」というくだりの一部。

このなかの「ユダヤ人が国を持つ権利を否定したり、イスラエルによるパレスチナ人の扱いをナチのユダヤ人に対するそれと同一視したりすること」という言い方は、BDS運動のようなイスラエルのパレスチナ占領政策への批判に対し、それが「反ユダヤ主義」であると攻撃する際に特に持ち出されるという点について説明が省かれていると思う。(脚注でいいからほしい…)

ユダヤ人個々人にとって、その人が住むところがその人の国という意味で、イスラエルに住むユダヤ人を含めて「ユダヤ人が国を持つ権利を否定」したら、それは批判されるべきだろう。けれどももともと住んでいた人たちを暴力的に殺したり追い出したりしてでも仮想の「ユダヤ人だけの国」を作ろうとして、それを正当化させるために、ヨーロッパの反ユダヤ主義による迫害の歴史を収奪すらすることには、そうじゃないでしょう、という批判がある(サラ・ロイ読んで)。そういうシオニズム批判に対して「ユダヤ人が国を持つ権利を否定し」ているとして、批判するときに持ち出されるのが「反ユダヤ主義」。

二つ目の「イスラエルによるパレスチナ人の扱いをナチのユダヤ人に対するそれと同一視したりする」というのは、イスラエルの現在の政策が人道に対する罪としてのアパルトヘイトであり迫害であると批判されたときに ( hrw.org/ja/news/2021/04/27/abu ) 持ち出されるレトリック。

Human Rights Watch · イスラエル政府の人権侵害政策、アパルトヘイトと迫害の罪に該当(エルサレム)イスラエル政府は、アパルトヘイトと迫害に該当する人道に対する罪を犯していると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表した報告書で述べた。この認定は、ユダヤ系イスラエル人によるパレスチナ人支配の維持というイスラエル政府の包括的政策及び東エルサレムを含む被占領地に住むパレスチナ人への重大な人権侵害行為に基づいて行われた。

長く「人道に対する罪」といえば20世紀ヨーロッパであったユダヤ人殲滅を試みたホロコーストであったので、そこからイスラエルが政策としてパレスチナ人にしていることが、アパルトヘイトと迫害であり、ホロコーストと同じく「人道に対する罪」であると批判することを歴史的事実であるホロコーストの否認と(わざと)取り違えて攻撃する仕方がある。そのときにも「反ユダヤ主義」と言われる。

なんでこの記事を出しているかというと、反ユダヤ主義は日本語圏でも健在というのを思い出したから。この連載記事が流れてきたのには、ギョッとした。
archive.is/daWZ0

ユダヤ陰謀論の導入としてこういうタイプの整理をされることがあるから、注意してほしいです。。時代を重ねるごとに累積的に移民ディアスポラのコミュニティがたとえばニューヨークといった地域にできていくということについては分厚い研究の蓄積がある。そういうものが最初に参照されないことには苛立ちしかないし、国や産業界のカテゴリがはるかに重要で分析上有効な切り口になるはずの出来事まで、ユダヤ系の人びとがかかわったことを共通項にして説明することの危険が全く理解されていないと思った。

archive.is/Y0TIh ←たとえばここにある日露戦争の日本帝国の資金調達について、ロンドンの金融市場がかかわったというのは有名な話で、これは普通なら大英帝国とロンドン市場を中心とした金融業の隆盛として説明されるはず。ここで暗躍したのがユダヤ系実業家という点を他のいろんな出来事と線で繋ごうとすると、あっという間に「グローバリスト」とかって言ってる陰謀論者と同じところにいってしまう。めちゃくちゃ怖い。

いまの状況である種古典的なユダヤ陰謀論に陥らずにパレスチナの地で起こっているセトラー・コロニアリズムを批判することは、パレスチナ解放運動を支持してイスラエルの政策を批判する上でクリティカルだと思っている。

親パレスチナの左翼がユダヤ陰謀論にハマってアサドやプーチンを支持してロシア政府系メディアの仕掛ける情報戦の実質的なコマにされてるとか実際ある。

どれほど注意してもハマるときはハマると思いますけど、せめて典型的な陰謀論は知識として知っておいてください。そして「陰謀論(注意)」とタグがついているようなものはもちろん、一見そうと見えない先入観に訴える単純化された情報整理の仕方の伝播への寄与には十分お気をつけください。